2010年3月20日土曜日

twitterについて~その6 twitterで実況中継~

会議やシンポジウムに参加した際、ノートパソコンで話者の内容を記録したり、議事録を作成したり、、。こんな光景は珍しくなくなってきました。これをもう一歩進めて、話者の発言内容を逐一、twitterに投稿したらどうなるでしょうか?そんなことを実践した人がいます。

これを最初に実践したのが、メディアジャーナリストの津田大介さんという方です。彼は自分が参加した会議やシンポジウムの内容を逐一twitterに投稿しています。この行為を彼の名字をとって「tsudaる」といっています。すると、津田さんをフォローしている人は、自分が参加していない会議やシンポジウムの内容を、津田さんの実況を通して、知ることができてしまうのです。

会議の議事録や報告がホームページ上にあがってくるのは、会議やシンポジウムが終了後になるのが通常ですが、この「tsudaる」技術により、リアルタイムで、会議やシンポジウムの内容を聞けてしまうのです。「tsudaる」技術がもっと普及すれば、「あのシンポジウム、行きたかったけど、遠くていけないよ~」と思っている方も、どなたか親切な方が、シンポジウム内容をtwitterで中継してくれれば、地元にいながらにして、シンポジウムの内容を聞くことが可能になるかもしれません。地方在住者にとっては、ありがたい話です。

先日、4月1日から稼動する視覚障害者のオンライン図書館「サピエ図書館」の説明会に参加した方が、twitter上で、説明会の様子を「tsudaって」くれました。サピエ図書館、3月23日現在、公式ホームページを見ても、全貌がいまひとつ分からなかったのですが、twitterのtsudaる技術により、私でも、説明会に参加せずとも、内容を聞きかじることができました。

もちろん、twitterにはつぶやきを保存して、あとでまとめてみるサービスもありますので、リアルタイムで参加できなくても、後でゆっくり内容を眺めることもできます。

以下のリンクは、サピエ図書館についてtwitterで発言された内容のまとめです。これもまた、親切なtwitterユーザーがまとめてくださいました。やさしい!

http://togetter.com/li/9825

ね、twitterってすてきでしょう!やさしいでしょう!

なお、このまとめには、togetterというサービスを使っています。twitterには派生サービスがいろいろあって、このtogetterとは、twitterの中から気になる記事を抽出してまとめてくれるサービスです。

追記
津田さんは早くからtwitterを使っていて、twitter社会論といった本も出しています。twitterがビジネスや社会をどのように変えるのか、つっこんだ内容を書いています。とっても面白いですよ。


twitterについて~その5 コメントをつけあうことで、世界が広がる~

いろいろな人のつぶやきを眺めるだけでも面白いのですが、リプライ、という機能を使って、誰かのつぶやきに対してコメントをすることができます。コメントを付け合うことで、世界はぐっと広がります。

活用例その1 

以前大阪に研修に行ったとき、「どこかおいしいお店があったら教えてください。」とつぶやいてみました。すると、数分で、フォロワー(お友達)から、大阪のおいしいお店情報をいろいろ教えてもらうことができ、大阪グルメを堪能できました。

活用例その2

パソコンの新しいソフトや機械の操作に試行錯誤しているとき、その様子を逐一つぶやくと、フォローしている人が、アドバイスをしてくれたり、がんばれ! やったね!などと応援してくれることがあります。作業がうまくいかないとき、応援してくれる人がいることで、モチベーションがあがり、作業がはかどります。

このようにツイッターを使って、互いに教えあったり、励ましあったりすることができます。メーリングリストとの違いは、手軽で、速く、大勢の人から情報を得たり、情報発信したりすることができる点です。twitterでは、ある人がつぶやいた内容を、別の人がさらに、自分のフォロワーに紹介したりして、どんどん、つぶやきの輪が広がっていくところも魅力です。

次回はtwitterの活用術、中級編、twitterで会議を実況中継するワザについて、お話します。お楽しみにー。

twitterについて~その4 フォロワーを増やすと世界が広がる

twitterでは、自分がつぶやくだけでなく、気になるお友達のつぶやきを閲覧できます。自分が興味をもった、お友達を追っかけると、お友達のつぶやきが、自分のツイッターのページに表示されます。追っかけすることを、twitterでは、フォローする といいます。

例えば、私のサイト、へっぽこcitronさんをフォローしてみましょう。へっぽこcitronさんをフォローするには、

http://twitter.com/heppoko_citron

に行き「フォローする」をクリックします。すると、自分のページに、へっぽこcitronさんのつぶやきが表示されます。ね、面白いでしょう。

また、twitterは多くの著名人が利用しているので、著名人をフォローして、つぶやきを眺めるだけでも楽しめます。

以下に有名どころあげますと・・・などそうそうたる皆さんが、twitterを利用しています。

宇宙飛行士の野口聡一さんは、宇宙でのミッションや宇宙からの写真をお届けしてくれます。地球にいながら、宇宙からのメッセージがこんなに手軽に届くなんて、いい時代ですね。。

歌手の広瀬香美さんは、twitter好きが高じて、ビバ★ヒウィッヒヒーなる、twitterのテーマソング?を作ってしまいました。とっても愉快な曲です。(なぜ、ヒウィッヒヒーなのかというと、広瀬さんが、twitterのロゴマークのtを、カタカナのヒと見間違えたことから。)

次回は、twitterを使って、さらに世界を広げる方法をご紹介します。お楽しみに~。

2010年3月19日金曜日

twitterについて~その3 使ってみよう!~

では、いよいよ、twitterを使ってみましょう。

登録してみよう!

twitterのサイト に行き、「今すぐ登録」をクリックするとユーザー登録画面が出てきます。名前、ユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力し、「アカウントを作成する」をクリックします。

すると、画像認証の画面が表示されます。画像認証の代わりに、音声でキーワードを読み上げ、その言葉を入力する代替手段もついてはいますが、ネイティヴの発音で読み上げられるので、少々(というか、かなり)、聞き取りづらいです。ですので、視覚障害の人の場合は、誰かに登録を頼むか、携帯電話から登録するなど工夫が必要です。

つぶやいてみよう!

ユーザー登録したら、ログインして、「いまどうしてる?」のところでつぶやくと、つぶやきを投稿できます。登録内容は、「おなかすいたー。」 でも、「いまどこどこにいます。」 でも なんでも構いません。どんどんつぶやいてみてください。

うーん、ひとりでただつぶやくだけじゃ、面白くないですね。次回はお友達のつぶやきを見る方法をご紹介します。次回もお楽しみに~。

twitterについて~その2 twitterの魅力~

twitterとブログの決定的な違いは、1度に投稿できる文字数が140字と制限されていることでした。140字しか書けないtwitterが、なぜこれほどまでに支持を集めるのか、その魅力について書いていきたいと思います。

ツイッターの魅力

ツイッターの利点を3つあげるとすれば
  • その1 ぱっと書けるので、投稿のハードルが低くなる
  • その2 リアルタイムに情報発信ができる
  • その3 ゆるやかに、社会とつながっている
点にあると思います。

魅力1 ぱっと書けるので、投稿のハードルが低くなる

何かアイディアを思いついたり、伝えたい情報に巡り会って、それをブログに書きたいとき、アイディアや情報を整理したり、考えを温め直したりしている内に、情報を伝えるのが遅くなったり、内容を忘れて書けなくなってしまうことってありませんか?ブログは、ある程度考えを整理して書かなければならないのに対して、twitterは、140字という文字制限上、そんなに凝った文章を書くのに向いていません。ですので、ブログ違って、思考が完全に整理しきれていない段階でも、思考の断片だけでも投稿できてしまうので、投稿のハードルがぐっと低くなりなす。ちょっとした時間にぱぱっと書くことができます。

利点2 リアルタイムに情報発信ができる

思いついたことを、その場でパパッと、さくさくっと、書くのに向いているので、必然的に鮮度の高い情報を、リアルタイムで届けることができるのです。情報やアイディアを、頭の中で、「化石」にしてしまう心配がありません。

利点3 社会とゆるやかにつながっている

手軽に投稿できるで、世界中のあちこちで、たくさんの人がツイッターを使って、いろんなことをつぶやいています。ブログやメールやソーシャルネットワークサービスが、教室でだれかが、挙手をして、みんなの前に出て、発言するのに対して、ツイッターは休み時間に、教室のあちこちで、いろんな人が、わいわいがやがやしゃべったりしている感覚に似ています。メールやブログが、特定の誰かに向けて情報を発信していたり、返事を期待して書かれているのに対して、ツイッターのつぶやきは、必ずしも返事を期待するものばかりではありません。

ですので、自分の思いの丈を成仏させるためにtwitterを使うこともできますし、気が向いたら返事を返すこともできます。このように、ツイッターは、ゆるやかに社会とのつながりを持つのに最適なツールです。

能書きはこのくらいにして、次回は、実際に使うためにどうすればいいか?お伝えします。それでは次回もお楽しみに~。

twitterについて~その1 twitterって何?~

最近、関わっている2つの団体で、立て続けにtwitterについて話す機会があったので、そこで話した内容を数回に分けてまとめました。twitterについては、すでに多くの著書が世に出ています。また、私が愛聴しているTBSの文化系トークラジオLIFEの11月の放送でも、twitterを特集しています。より詳しく知りたい方は、それらも併せてご覧ください。ちょっとでも興味をもたれたら、ぜひぜひ、はじめてみてください!面白いですよ~。

twitterって何?

twitterは 140字のつぶやきをユーザー同士が送受信し合うサービスです。2006年7月にアメリカのObvious社(現Twitter社)がサービスを開始し、2008年に公式日本語版が出ました。日本での使用者は、2009年1月の時点では20万人でしたが、2009年9月には257万人と10倍以上になりました。また、2009年9月時点で、全世界でのツイッター使用者数は5480万人に上ります。

インターネットが一般に普及し出した1995年~2000年代前半にかけて、ウェブサイト上にあるホームページの多くは、制作者が情報を一方的に掲載する、壁新聞のようなものでした。そして、閲覧者が制作者にコンタクトをとりたいときは、作者にメールを送ったり、作者が設定した掲示板を使って、閲覧者同士がコミュニケーションするのがせいぜいでした。

それが、2000年代半ば頃から、送り手が受け手に、一方的に情報を流すのではなく、誰でもインターネット上で、自由に発言したり、コミュニケーションするサービスが普及しました。これを可能にする代表的なツールとして、ブログやソーシャルネットワーキングサービスなどがあります。これらは、ウェブサイトを作る技術がない人でも、インターネットの掲示板に書き込みをするような感覚で、自由にweb上で発言ができるサービスです。

これらのサービスの普及により、これまでホームページを見るだけの、「単なるお客様」だった閲覧者も、自由に意見を述べたり、情報発信できるようになりました。情報の送り手と受け手の関係が対等になったともいえます。インターネットサービスのこのような現象のことを、これまでのインターネットサービスと区別して、web2.0と呼んでいます。

ツイッターも、このweb2.0の流れの中で、でてきたサービスですが、ブログやソーシャルネットワークサービスと決定的に違うのは、一度に投稿できる文字数が140文字と制限されていることです。

ここまで読んで、「え?1度に140字しか書けないの?それのどこが面白いの?」と思われた方もいると思います。この「140字しか書けない」 ところが、twitterの最大の魅力なのです。次回は、この投稿文字数の制限がもたらすtwitterの可能性について書きたいと思います。次回もお楽しみに~。