2007年5月24日木曜日

大活字から

ルータードットとヨクミエールキーボードシールが届いた

2007年5月23日水曜日

ロービジョンの人へのITサポート

NATに新しいお客さんが来た。

富山市在住のKさん。広報誌(かテレビ)でBitsとやまを知り、Bitsとやまからの紹介でNAT初来訪。

Bitsからの流れでNATにくる人が増えている。改めて富山市にBitsとやまが出来たことはすごく大きいと思う。特定のコミュニティーとは全然ちがうところから、新しいお客さんがやってくる。

#私もBitsとやまが出来たことをニュースで知って入ったパソコンサポートに入ったクチ(^^;)。そしたらBitsとやまの説明会の会場にNATの会長さんがおられて、なんかおもしろそうやなぁ~とNATにも入ったのだったそういえば!

Kさん

右眼0.06  左眼 視野狭窄 何かが動いていることは分かる程度。
脳出血のため、少し右手がしびれている。

30cmの距離で30pのフォントサイズのものなら読むことが出来る。

自宅に母親が使っているノートパソコンとデスクトップ用のキーボードがある。

今回は、キーボードガイドを使ってのホームポジションの確認と、画面をハイコントラスト設定にした上で、インターネットを閲覧した。

NATだとどうしても音声中心のサポートになる。すでにパソコンを持っていること、視力が活用できそうことから、これまでNATでやってきものとは少し違うサポートが必要になるかも。

NATにとっても私にとっても大きな挑戦だと思う。

見えにくい人のためのパソコンを扱った本はあれど、そうゆうのは大抵、普通のパソコン入門書をでっかい文字で書いてあるだけなのだ。百者百様のロービジョンの視覚障害者に対して、どうやってITサポートするの?ってことについて体系的に書かれたキョーカショは、まだないのだ。だから、少々泥臭くっても、ケーススタディを重ねるしかないと思っている。

この方の場合、先を急ぐよりインテークが大事かなと思い、次の勉強会の時ににご自身のノートパソコンを持ってきてもらうようお願いした。

そのときに、画面設定のことや、使用ソフトは何にするのか、パソコンを新規購入するのかということと、今後の方針について相談することにした。富山市の情報機器支援制度(現日常生活用品助成制度)がどこまで使えるのか、調べとかないとね。視力の計算のお勉強もしないと(_ _;)?

ドラマティック文字入力

ホームポジションを覚えると、「裸」と打てることに気付いて、興奮して眠れなかった、というなんだか中学生男子みたいな夜。

NATでも、Bitsでも、初心者はまずローマ字入力をやる。パソコンで何ができるかひととおり説明したあと、キーボードガイドという、キーを押すとそのキーの名前をしゃべってくれるソフトを使って、キーの配置を覚える。

その後、マイエディットを使って、ホームポジションに手を置いて、自分の名前を書いたり、50音の練習をしたりする。Bitsでは多少見えている人の場合、タイピングソフトを使ったりもする。

#ホームポジョションとは、キーボードの下から3段目のASDFFGHJKL+*}のキーね。ASDFJKL;に手を置いて打つとずれないのね。

で、この文字入力がなかなか厄介。ここで挫折する人も多い。文字を書きたいという欲求がある人はいいけど、そうでない場合は、インターネットで検索するときに必要になるから、という理由だけではモチベーションが続かない。文字が書きたいという動機が強い人でも、無味乾燥な「あいうえお」、が続くのはつまらないかもしれない。

この文字入力、もっとドラマティックにならないものか。

ホームポジション覚えた後に、あいうえお、とか打つよりも、ホームポジションだけで打てる単語を打ってみるのも一興かもしれない。それでは、ホームポジションでドラマティック文字入力、いってみよ~!

---ここから-----------------------------------------
AAA(トリプルエー)       
AD(アシスタントディレクター)
SAS(サザンオールスターズ)   
AGF(味の素ゼネラルフーズ)   
JAF(日本自動車連盟)
LA(ロサンゼルス)        
KKK(白人至上主義団体)     
HG(ハードゲイ)
SG(ソフトゲイ)         
DJ(ディスクジョッキー)     
DL(ダウンロード)
SF(サイエンスフィクション)   
sad        
dad
dash               
salala              

あさ(朝 麻)
かさ(傘)
さが (性 佐賀)
さっか (作家)
あかさか (赤坂)
あさはか (浅はか)
はは   (母)
はだ   (肌)
はだか  (裸)
かさかさ
がさがさ
がっさがさ

母は肌がかさかさ
KKK肌ががさがささ
朝は裸だDJ赤坂

--------
(#LAでふたつの人権団体が争っている)

LA

KKKだ
HGだ

かしゃ

はっしゃ

シャァァァァァァ
ダァァァァァァァ
ガァァァァァァァ

覇者

あはははは
だはははは
がはははは

shalala

ああぁぁぁ あさはかだぁぁぁぁ

2007年5月22日火曜日

スタッフ会議

はじめてパソコンを触る人に向けた、やさしいマニュアルを作ろうということになり、
スタッフでちょっと話をした。

最初の数回のサポートで、

・その人の見えの状態
・日常生活で何に困っているか
・困っている部分について、パソコンでフォローできることは何か
・その人がパソコンで何をやりたいか
・その人の興味、趣味  
なんかを聞けるといいよね。

・その上で、パソコンで何ができるか体験してもらう(インターネット、メールなど)
・画面設定、マウスポインタ、キーボード など、その人に会うパソコン環境を整える
 
これに時間をかける必要があるな、と。

・文字入力も、ホームポジションを覚えたら、ホームポジションだけで打てる言葉を打ってみるのも一興
あさ かさ さかさ はだ etc

・その人の興味のある単語を取り入れる
 料理が好き・・・料理に関する単語を取り入れる

問題は・・・
・見えの状態を測れないこと
・測れたとして、その上でパソコンの環境をどう設定したらいいものか、というあたりか。

2007年5月18日金曜日

夢の?!電子書籍への道は険しいなあ・・・

音声PCユーザで、電子書籍を活用している方はいらっしゃいますか?

NATで私がITサポートしているMさん。70歳で賢く、主要キーの場所はだいたい覚えている方。でもちょっと手が堅くて、ローマ字入力が難しい方。 私がローマ字入力に9回も費やしてしまい、各方面の方から「それは時間がかかりすぎ!」と言われてしまった。

そもそも、パソコンでどんなことをやりたいかをちゃんと聞かずに、ローマ字入力を進めてしまったのが誤りだった。反省。で、このまえ少し時間をとって聞いてみたところ、インターネットやマイニュースに興味があるようだった。 それならばと、ローマ字入力練習は一旦お休みして、ここ何回かは マイニュースで、ニュースをよんだり、 マイドクターで、病院情報を見たりして遊んでいた。

Mさんはとても楽しそうだった。 もっと早くからこうすればよかった。Mさん気の毒なことをしました。 「その他にPCでどんなことしたいですか~。」と話していたら、Mさんは本や書類を読みたいとのこと。 「それならスキャナーから読み込むことができます。それにインターネットを使えば、いろんな本をダウンロードして、音声でしゃべってくれますよー。」とお答えした。

Mさんも私も、すごく夢が広がっていた。

しかし・・・このときの私は甘かった! 漠然と、インターネットに接続すれば、好きな本が自由に読めるものと考えていた。

しかし、電子書籍っちゅーのは、なかなか厄介だった。

どうやら、ないーぶネットデイジーというサイトは、直接テキストデータをダウンロードできるわけではないらしい。 ないーぶねっとは点字データはダウンロードできるけど、点字をやらない人は、これらのサイトから読みたい録音図書をオンラインで注文して、全国の図書館から取り寄せる形になるのね。

そうかー。知らんかったー。

テキストデータを直接ダウンロードできるサイトはないものかなー、と電子書籍のサイトを探してみたらば、 夢の、ペーパーレス時代がほんとにくるかもしれない?!と予感させるような、著作権の問題をクリアした、新しい本やマニアックな本をいろいろ取りそろえているサイトって、結構あった。

パピレスとか
グーデンベルグ21とか
ビットウェイブックスといったwebサイトでは、
本のテキストデータをダウンロード(購入)して読むことができる。

でも、ダウンロードできたほとんどのファイルが、二次配布できないように専用のブラウザでしか読めないようになっているのね。このブラウザがくせ者で、こいつを使うと、テキストをスクリーンリーダー(PCトーカー)が読み上げてくれないのだ。コピーして貼り付けたり、ワードやtxt形式に出力して保存、なんてこともできなかった。

拡大させたり、白黒反転させたりとかはできるんだけどなぁ・・・残念! ああ、もうちょっとなのにな~。なんとかならないかなー。

やはり、スキャナに取り込んで、OCRで読ませるしかないのかなー。あとは青空文庫で読むしかないのかな。。(青空文庫、新刊図書もあるといいのに。。) 夢の?電子書籍への道のりは思ったより険しかった・・・