日記抜粋 その2
火曜日と金曜日は事務所の日。
もろもろ事務をする。あとはスタッフのお勉強。
だけど、メインのお仕事はパソコン修理と、新たにパソコンを購入しようと思っている視覚障害者へのサポート内容説明と、パソコンおよび周辺ソフト購入のお手伝い。
今日来たお客さん。
2級手帳保持者で、これからパソコン習いたい、という人。結構高齢の方。市の福祉センターからNATを紹介されての来訪です。
角膜の異常?で元々右眼がよく見えない。
だから左眼でものをみていたけど、段々左眼も見えなくなっていった。
視野狭窄がある。特に中心視が見えない。
だからまっすぐ文字がかけない。きれいに書けない。視力部会の書類がきれいにつくれない。
拡大読書器で辞書を見たりしてたんだけど、どんどん視力が下がっていって、なんだかつかいにくい。それに場所とる。
ルーペを見ながら読んだり書いたりするのだと、なんか遅い。
視力部会の資料をOCRで読んでいる人がいて、私もそれをやりたい。
だからパソコン習いたい。
もし私がギブアップしても、そのときは息子が使うから… と、いうのだった。
達筆な人だった。
話をきいて、この人にとって、きれいな字がかけなくなることは、非常に残念なことなのだとわかった。
小田先生はパソコンは単なる清書の機械じゃないというけれど、美しい書類を作りたい、というその気持ちは、それはそれでよく分かる。
だけど、へんだなーと思うこともいっぱいあるの。
その方、まだまだ視力が使えそう。
私には、その方がどのくらい見えているかは測れないのだけど、ノートに線を引いて、20ptくらいのきれいな字を書いている。まだまだ、視力使えそうじゃない?本人自ら、「ええ、ぜんぜん見えてます」っていってた。
(いや、ものすごく苦労して書いたのかもしれないから、分からないけど。)
そういうことを考えると、PCは別に音声対応してなくてもいいんじゃないかな。と思う。
でも、高岡市の日常生活用品でPC周辺機器の助成が降りるのは1回ぽっきり!しかも、その補助申請ができるのは、「新規にパソコンを購入する時に限る」のだそうだ。担当者に電話して確かめたら、そういってた。
だから、まだ見えてるうちは拡大ソフトを使って、もっと見えなくなったら、スクリーンリーダーに切り替えて、といったように、その人の眼の状態に応じて、段階的に補助申請をするってことができないのね。これって、全国どこでもそうなのかな・・・・
だから、その人としては、補助の上限めいっぱい(10万円)を使って、周辺ソフトを購入したいのだという。
NATの人といろいろ相談した結果、
・PC(Win XP Office入り)
・PCトーカーXP
・アドボイス3
・マイメール2
の見積もりを作ってもらうことになった。(オフィスは息子さんが使う。)
PCトーカーを入れて、音声&拡大機能を使えばいいのかな。マウスも使っていいよねー。
でも、なんだか、このままの流れでいくと、画面見ないで、キーボードも見ないで、音声だけ聞いて、マウス使わないで、ってことになりそうな予感・・・。
あと、どうしても気になることがひとつ。
その人が掛けている眼鏡、どうも合ってないみたい。で、気になって「眼鏡合ってますか?」と聞いてみたら、やっぱり合ってなかった。その人が掛けている眼鏡は、UVカットしてるだけで、度は入れてないんだって。
「眼科に一度行って、視力検査して、よく合う眼鏡作ってもらったらいかがですか。」といきいてみたら、「眼科にはかかっている。眼科には、『将来的に、失明とまではいかないが、視力は下がるだろうから、2級を出しときます。』といわている。」
とおっしゃる。医者は準備論的に2級を出しちゃってるわけね。2級出すのは生活の知恵なのかもしれないけど、レンズでの矯正の余地はあると思うなあ・・・。少なくとも、度はいれた方がいいんじゃないかなあ・・・
わからないことがたくさん。
この人に必要なのは、果たしてパソコンなのかな?
きれいに清書の道具としてパソコンが必要なのかな?
今後、どうなるか、わからないから、その時のためのパソコンなのかな?
今、できることとして、
屈折矯正で、なんとかなる部分は大きいのでは?
拡大読書器やルーペの正しい使い方とか必要なのでは?
あと、こんなのとか使えば、きれいな文字かけるんでは?とか思ってしまった。
http://www.daikatsuji.co.jp/goods/11001.html
http://www.daikatsuji.co.jp/goods/11004.html
日々勉強。逃げちゃダメだ・・・。
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