2007年6月18日月曜日

どこまでするのか?!ハードウエアのメンテナンス

ボランティアとしてハードウエアのメンテをどこまで実施するのか。これは団体にとってけっこう深刻な問題だ。

ソフトウエア自体は、利用者が使いこなすので、ある程度PCを使いこなしたユーザからは、トラブルがあったときのハードウエアの管理や修理、メンテナンスについての依頼が多い。


例えば、

1.windowsアップデート
2.ウイルスソフトのアップデート&更新
3.ウイルス駆除
4.メモリ増設
5.リカバリー
6.もう、どうしようもなくなった
7.壊れたPCからのデータ取り出し

といった具合だ。この他にも数え上げればきりがない。

こういうことに、団体が、どこまで対応できるのか。対応できない場合には、どこにお願いするのか。その時の料金はどうするのか?

そういうことをちゃんと決めておかないといけないと、トラブルの原因になる。

だって、ハードウエアのメンテナンスは奥が深い。私も、よくわかってない。。


たとえば、現在、NATとbitsでサポート受けているKさん。
彼は、弟さんが以前使っていたNECのノートPCをもらった。Kさんはこれを使ってサポートうけたい、と考えている。

Kさんの場合、弟さんのパソコンをもらったのだけど、パソコンのメインユーザーはいまだに弟さんで、Kさん自身は、ゲストユーザーとしてパソコンを使っている。そしてオーナーのパスワードは弟さんにしかわからない。そしてどうも弟さんはパスワードを忘れてしまったようだ。だからアドミニストレータに入れなくって、もろもろの設定ができない。

これについては、弟さんに、パスワード思い出してもらうしかないが、 もし、パスワードがわからなければ、パソコンをリカバリするしかない。

さらにスクリーンリーダや、拡大ソフトを入れて使うには、スペックが不安。
(スペックはWindows XP サービスパック1 メモリ256M)


Kさんと相談して、いったんWindowsをリカバリして、メモリを増設する。さらにウィンドウズサービスパック2をインストールしよう、ということでが落ち着いた。


問題は、これを、誰がやるか、だ。


再セットアップ と
メモリ増設 と
セカンドパック2のインストール。

これくらいなら、ボランティア団体側でやってもいいのでは?とも思うだろう。ところが、こういうことを、気ままに引き受けてしまってはいけない理由が、大きくわけて2つある。


【理由1】
扱うのはひとさまのパソコンである。素人が触ってもし壊してしまったら、責任はどうするのか?

【理由2】
ひとりの人にこれらのメンテナンスを行うと、他の人にも平等に行わないといけなくなる。あの人にはやってくれたのに、私にはやってくれないの?言われたら、どうするか?その時、スタッフがほんとうに全員のメンテナンスに対応できるのか?


だから、どこかで線をひいておかないといけない。どこまでもサポートしますよ、というスタンスをとるのなら、それ相応の覚悟と責任をとらなければいけない。


スタッフと話しあった結果、Kさんのパソコンの初期設定は、業者にお願いすることにした。


このような事態に備えて、NATとBitsには、視覚障害者のパソコン購入のお世話をしてくれる業者さんがいる。また、初期設定やトラブルに対応してくれる。(2人とも本業は、別なので、ほぼボランティアでこれらの設定をしてくれる。)


KさんのパソコンをBitsのテクニカルサポータYさんに、Kさんのパソコンを診てもらった結果、(PC自体に特に悪いところないが)、リカバリーして、サービスパック2入れて、メモリ増設するのに10万かかるという。

通常、Yさんを通じてパソコン買うと、視覚障害者がPCを使うための初期設定は無料で行ってくれるのだそうだ。しかしKさんの場合、Yさんを通じてパソコン買ったわけじゃないから、料金が発生する。

それにしても、10万円というのは、少し高くないか。


個人が付属のリカバリCDを使ってOSをリカバリするのと、業者のリカバリとでは何か違うのか?それとも、リカバリCDが見つからなかったのだろうか?

そうすると、そんなに高くなってしまうのか?

そのへんの相場がよくわかっていないので、困った。


私たちは困ったことがあったらなんでもテクニカルパートナーにお願いすればいいと思っていた。しかし、テクニカルパートナーさんも本業がある上、いつでもタダで、というわけにはいかない。


しかし、Kさんのように、タダで直してくれると思ったら、料金10万円かかった。話が違うじゃないか!ということになってはいけない。

団体として、どこまでサポートするかを決めておき、「ここから先料金が発生しますが、いいですね。困ったことがあったら、●●というところで直してもらってくださいね。」(団体では、取り次ぎだけはする。)

ということを最初にちゃんと利用者に説明の上、確認しておかないといけない。

ということを痛感した。


結局、KさんのPCの初期設定はするのか、はまだ決まっていない。。。



話変わるが、サイトをあれこれ調べていたら、富山県内でパソコン修理やメンテや各種トラブルに対応してくれる業者、いろいろあった。もちろん、電話1本で、出張サポートもやってくれる。

もちろん料金は発生するだろうが、利用者にはこういう業者をいくつか紹介しておいて、困ったときはこういう業者を利用してね、といっておくのも手かもしれない。と思った。


富山県のPC修理、なんでも相談業者


PCケア(富山全域担当)

パソコン119(富山県全域)
  
kiki(拠点は魚津市)
  (サポートに応じた料金が結構細かく明記されている。)

ハヤゾーPCサポート(富山県西部担当)

●上記業者についてのまとめサイトはこちら
  

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